In 阿佐谷もちより食堂

<おたがいさま”パクり”>

あ、どうも、さいとうです。今月のおたがいさま食堂。ごはんを作るのに先立って、「おたがいさま食堂を”パクる”会」というのを開いてみました。

※【譲ります】おたがいさま食堂 の投稿はこちら
https://www.facebook.com/asagaya.mochiyori/posts/488507237977854

3〜4人ぐらい来てくださったらいいなーぐらいに思っていましたら、阿佐谷や荻窪、和田など杉並の方だけでなく、田無、世田谷、横浜、埼玉、千葉、さらには山形から(!)も覗きにきていただいたりして、結局20人ほどに。

”パクる”会といっても、おたがいさま食堂からパクれるものは、大してありません。実際、もしおたがいさま食堂を名乗る時には、「以下のことに賛同し、お約束頂ける方」という条件を書いてあるだけで、やり方や手順は自由です。(そもそも、おたがいさま食堂にフォーマットがあるわけではないので。)

1)おたがいの多様性を認める場づくりに関心を持ち続けるコト
2)作る人・食べる人・ケアする人などの役割を固定せず、自由で動的な関係性づくりに関心を持ち続けるコト
3)自分と違う「他者」との関わりを受け入れ、楽しむコト
4)「おたがいさま食堂」を共有財産とし、独占しないコト

そういう意味では、「上記のようなことに関心を持っている人と仲間になる」ことだけで、ほぼ条件はクリアできるわけです。w だから阿佐谷おたがいさま食堂から何かをパクるのではなく、参加者のみなさんが今持っている「こんなことを始めたいと思っている」とか「こんな場をつくりたい」ということを、おたがいにパクり合う場なのでした。そういえば、荻窪チームができたっぽい。和田もなにか始まりそうだ。

そんななかで、今回参加の皆さんのなかで話題になったのは、

「場を参加者に委ねるには、どうしたらいいだろう」
「閉じずに新しい人が少しずつ増えていくのはなぜだろう」
ということ。

そうですねえ。おたがいさま食堂のフリーダムっぷりは、各所で話題らしいのですが、それがなぜかと聞かれてもwwww

もちろん実際は小さな工夫やアイディアの積み重ねではあるのですが、まずは「とりあえず人参切りませんか?」って今日初めて会った隣の人に話しかけてみてから、そのあと考えても遅くないです。

A「どれぐらいの大きさに切ります?」
B「あー、サラダって言ってたからね。ゴロゴロじゃなくて、」
A「じゃ、千切り的な。」
B「千切り的な感じで。」
 ・・・・
B「これ、けっこう太いっすね。www」
A「ガリガリしそうですね。www」
C「おっ、人参できた?・・・千切り、太いねwwww」
D「どんまいwwww 子供用だけもちょっと小さくしよっか。www」
B「そうっすねww」

(以上、いつかのおたがいさま食堂からお送りしました。)


とはいえマジレスしますと、「場を委ねる」には、「場にいる人が守られる」必要があるということ。逆説的ですが、「台所を変な使われ方したらヤだなー」って常に特定の人だけが思っているとか、参加する人のプライベートが浸食されすぎるとか、そういう心配事をあらかじめ無くしとくって大事。詳しくはまた改めて。

そして、おたがいさま食堂になぜ毎度毎度、「はじめまして」な人が来るのかということについて。それはやっぱり、おたがいさま食堂が「コミュニティ」ではなく、「いまここににいる人が、いまここで作るものが全て」という、小さなソサイエティだと、言い出しっぺの齊藤が信じているから。ほとんどそれに尽きるんじゃないかと。

わたしは、おたがいさま食堂をコミュニティだとは思っておらず、小さなソサイエティ、小さな公共と思っています。「自分と違う人の集まり」です。「自分と同じ仲間と、仲間じゃない人を分ける」という意味が強くなりがちなコミュニティという言葉を、わたしはほとんど使いません。(勝手に書かれることはある。)

だから、おたがいさま食堂が始まった頃から長いことご一緒している方も、「おたがいさま食堂でよくご一緒する◯◯さん」とは思っているけれど、仲間意識みたいなものがほとんどない。下手すりゃ「仲がいい」とかも思ってない。でもすごく信用してはいる。

おそらくこういう考え方は「自己顕示欲」「過度な承認欲求」みたいなものを減らしていくのではないかと。だって場が毎回ゼロクリアされていくから、自分の立場とか権威だとかを示しても全く意味がないんですわ。「自分のことを認めてくれるコミュニティ」をつくろうとしたり、まわりをコントロールしようとすると、肩透かしをくらうかもしんない。w だってまわりの人は、そういうのスルーして、「人参の千切りが太めの◯◯さん」としか覚えてないからね。w


こういうマジレス(?)は置いておいて、栗ご飯が美味しかった。絶妙な塩加減。グーグル先生やクックパッド先生よりも、みさこさん(83歳)の塩梅を信じてよかったね。そして、今回は参加者のみなさんがそれぞれ買い出しした食材を持ち寄りしていただいたのですが、いざ並んだ(脈絡のない)食材を目の前にしても、まったく怯まない皆様すごい。わたしはけっこう怯みましたよ、えぇ。


こまごまいろいろ「こういうことって、おたがいさま食堂ではどうやってるの?」というご質問に、答えきれずにすみません。<その1>にご参加いただいた方には、どこかで必ずお答えしますので!呼びつけてくださいませませ。

つぎは来週27日(日)okatteにしおぎ だよー。

※写真は昨日の上手な細切りです。

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