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ガス・電気など、エネルギーに関わるかた向けの業界紙【ガスエネルギー新聞】(2015/3/16日)文化面に、「大きなキッチンを共用、多世代居住型シェアハウス」として、みかんハウスをご紹介頂きました。

 

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大きなキッチンを共用
多世代居住型シェアハウス

千葉県松戸市に、子育て世帯や高齢者、単身世帯などが大きなキッチンを共用しながら一つ屋根の下で暮らす「多世代居住型」のシェアハウスが昨年11月に完成したと聞き、現地を訪れた。
新京成電鉄常磐平駅から徒歩5分。戸建て住宅や賃貸住宅が立ち並ぶ住宅地にシェアハウス「みかんハウス」があった。外から見ると新築の2階建て戸建て住宅のように見えたが、玄関から中に入ると一般的な戸建てとは全く異なっていた。1階と2階には入居者のプライベートスペースとなる住戸が9つあり、共同で利用する設備として、キッチン、洗面台、洗濯機、トイレ、風呂、シャワー、ミニキッチンなどが設置されていた。
一般的なシェアハウスでは各住戸にあまり設備を置かないケースが多い。しかしみかんハウスには風呂、トイレ、洗面台がある住戸や、洗面台だけの住戸などがあった。子育て世帯や高齢者世帯、単身世帯では生活パターンなどが異なることから、多様な世代が心地よく暮らせるように配慮したものだ。
すでに入居が始まっており、4月には子供がいる家族世帯などが入居する予定になっている。

■2つのキッチン
入居者が共用し、関わり合いを生む場になるのが1階にある大きなキッチン。このキッチンは可動式の間仕切り建具で2つに分けられる。
ウッドデッキ側のキッチンは中央に作業台があり、壁側には最新の3口のガスコンロとガスオーブン、流し台がある。一般的な賃貸住宅にはあまりない高品質な設備だ。
奥側のキッチンは、中央にIH調理器と流し台が付いた大きな作業台があった。そのほか、冷蔵庫、各入居者用の収納スペース、ペレットストーブなどもある。夕食の時間は、この建具を開け、9戸の入居者が大きなキッチンを共同で使う。
「お茶を飲む。料理をする。人は食べ物が中心にあると自然と集い、コミュニケーションすることができる」。みかんハウスを企画したエヌキューテンゴ代表の齊藤志野歩さんはそう説明する。
このキッチンは入居者同士だけでなく、地域と交流する機能も持つ。ウッドデッキ側のキッチンは建具で仕切ると近隣住民などが集まれるスペースになる。入居者への配慮から建具には鍵がかかるようになっている。12日、近隣にあるカフェがコーヒーの入れ方教室を聞いた。今後もさまざまなイベントが聞かれる予定だ。
■家族世帯にもニーズがある
この場所には以前、賃貸用の平屋の戸建て住宅が3棟建っていた。しかし老朽化し、オーナーの川西諭さんのところには賃貸アパートを建てないかという営業の電話が多くかかってくるようになった。
9年間一人暮らしを経験し、海外ではシェアハワスに住んだこともあった川西さんは、普通の賃貸アパートではなく、自分が住みたいシェアハウスを建てようと決意。齊藤さんらに声をかけた。
齊藤さんの会社は、商店街で買った食べ物を持ち寄って食べる商店街活性化プロジェクト「阿佐谷もちより食堂」や、近所と交流しながら暮らす不動産企画など、地域のつながりをテーマにした不動産関連事業を数多く手掛けている。
川西さんは齊藤さんらと議論し、さまざまな世代にヒアリングした。その中でシェアハウスは1人暮らしの若者が住む場所と認識されがちだが、子育て世代や高齢者世代にもシェアハウスに住みたいというニーズがあると考え、多世代居住型のシェアハウスとした。
家族世帯を想定した住戸には問い合わせが多く寄せられ、狙いは間違いではなかったと川西さんは実感している。
「日本では単身世帯の割合が大幅に増え、各世帯はテレビや冷蔵庫など、生活に必要なものを別々に所有して使っています。しかしさまざまな事業に取り組んだ経験から、シェアできる部分はシェアした方が経済的だし、心地よい、楽しいと考える人は増えていると感じます」と齊藤さんは話した。
(柳沼倫彦)

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