In まち食はじめました

【「はっと食堂」のこと】

「はっと」は東北地方の郷土料理で、関東でいえばスイトンとかホウトウみたいなものです。8月10日の阿佐ヶ谷は、津波で被災した丸光製麺さんの「はっと」を始め、カニやホタテなど東北の食材を使って、みんなで作ってみんなで食べる「はっと食堂」となりました。


丸光製麺は気仙沼で唯一の製麺会社でした。
「この会社がなくなったら、気仙沼で「はっと」を作る会社が無くなる。そんなのいやだから、「はっと」、みんなで楽しく食べよう。」
今回、はっと食堂を一緒に企画してただいた「はっとレシピ企画部」は、そんなところから立ち上がったグループです。
(しかもこの人たち、丸光製麺に出資までしている。
http://www.musicsecurities.com/communityfund/details.php?st=a&fid=336)

一方、東北に限らず、各地の商店街は、シャッター通りと呼ばれることもしばしば。
阿佐ヶ谷だって、数十万人が訪れる七夕祭りやジャズストリートなど大きなお祭りを開催していても、構造的な問題は他の地域と同じです。このまま放っておいたら、「商店街は無くなる」んです。
津波ではなく、「時代の波」に飲まれて。

うどんの切れ端(はっと)が無くったって、きっと生きていけるし、
商店街が無くなったって、たぶん今なら、暮らしていける。

でも、そうだったとしても。

「はっとが無くなったら、イヤだ。」
「商店街が無くなったら、イヤだ。」

丸光製麺の「はっと」が、単なる「丸光製麺の商材のひとつ」ではなく、東北の郷土料理として大切にされてきたものであったのと同じように、
まちにとっての商店街が、店舗を構える人たちの生業ということだけでなく、「まちにとって大切なもの」であるなら。

「自分の暮らしを、すこしずつ良くすること、楽しくすること」と、
「まちの大切なもの」を重ね合わせて、
一緒に暮らす方法を作り出せばいい。

阿佐谷もちより食堂/おたがいさま食堂のスタートは、こんなことでした。

「まちづくりをする」とか、「商店街の活性化」とか、
「コミュニティづくり」とか、
必ずしもそういう言葉が一番最初に来る必要はなくて。
自分の暮らしと、暮らしの向こうにある大事なものが、
重なり合うところに「まち食」があるぐらいの感じで。

だから、
「まあ、いろいろあるけど、まずは、一緒にごはん食べません?」

といって、ワイワイとご飯を囲むところから、
まずは、始めれば良いのかなって思っています。

2db83f6dcdb5a54d1647

Recent Posts
お問合せ

お問合せはこちらからどうぞ。ご記入いただいたメールアドレスにご返信いたします。

Not readable? Change text. captcha txt